明かりを灯す。ランプの中で炎が揺らめく。 木の洞の中はとても薄暗い。ゆえに外からはほとんど見えない。 火を灯したのはシキミと名乗る子。金髪で目が赤い、俺と同じくらいの歳の女の子だ。 「座って。さっき言ってた話、聞いていい?」 不思議な光景だ。さ…
「やばい、見つかった」 生い茂った草むらをかき分けて俺はただひたすらに太陽の昇っている方へと走った。ザザザ、と草を蹴散らして全力で走る。どのくらい走ったのだろうか。後ろを見ると、遠くにこちらへ走ってくる奴がいた。そいつは妙なゴーグルをつけた…
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